好きよ大好き 皆あんたに上げる
喜欢好喜欢 人人皆为你倾倒
好きよ大好き 皆あんたに上げる
喜欢好喜欢 人人皆为你倾倒
嫌ひ大嫌ひよ 矢つ張り返して今直ぐ
讨厌好讨厌 快把我的真心还来
嫌ひ大嫌ひよ 矢つ張り返して今直ぐ
讨厌好讨厌 快把我的真心还来
あゝ人生ご破算 お前さんあんたの所為だつて
呜呼哀哉 人生打乱重来 全都因为你
あゝ人生ご破算 お前さんあんたの所為だつて
呜呼哀哉 人生打乱重来 全都因为你
あゝ人生ご破算 お前さんあんたの所為だつて
呜呼哀哉 人生打乱重来 全都因为你
あゝ人生ご破算 お前さんあんたの所為だつて
呜呼哀哉 人生打乱重来 全都因为你
分かんないの 仕合せつて何 何れが其れだつてのよ
幸福到底是什么 我始终分辨不清
分かんないの 仕合せつて何 何れが其れだつてのよ
幸福到底是什么 我始终分辨不清
面倒臭いわ 脳味噌も腸もばら撒いて見せやうか
何必如此麻烦 不如剖开胸膛 让你看看我的真心
これ以上は何にも無いと思ふの 憎く可愛い人よ
我已经无法再思考 你如此可恨又可爱
これ以上は何にも無いと思ふの 憎く可愛い人よ
我已经无法再思考 你如此可恨又可爱
これ以上は何にも無いと思ふの 憎く可愛い人よ
我已经无法再思考 你如此可恨又可爱
痛いやうで気持ち良いお別れよ 過ぎ去つたあの日々
强颜欢笑 挥别往日种种
留めてゐるまゝの生命ごと 終はらせて仕舞ひたい
彼时魂已断 徒留残躯何用
薄らいで行くわ 私は独り法師
心如止水 从此孤独相伴
薄らいで行くわ 私は独り法師
心如止水 从此孤独相伴
日听:长田Cris gen 翻译:Naga 走路鲨 校对:小伍 小江 阿里斯
时间轴:阿水 压制:Laxenade 负责人:阿里斯
菊さんに先に帰れって言われたのよ
阿菊让我先回去来着
またゆっくりねって伝えて
那让他慢慢来 就说我先回去了
そんなら あたし駅まで送ってきましょう
不如我送小姐去车站吧
女一人で帰すたぁどういう了見でぇ
居然让人家姑娘自己回去 想什么呢
甲斐性なしに言われたかないねぇ
你这个渣中极品还好意思教训别人
テメエ 兄弟子の言うこたぁちゃんと聞けィ
臭小子 要乖乖听师兄的话
弟子入りはアタシのほうが先なんだよ
分明是我先拜师的
今日は気分がいいんだ 喧嘩ぁよそうぜぇ
今天是个好日子 咱们别吵了
客のあんな顔見ちまったら もうやめられねぇなぁ
看到客人那么捧场 已经上瘾了吧
俺はな 何度も満州で死線越えてきただろ
我在满洲那段日子 常常与阎王爷擦肩而过
兵隊さんに落語を聞かしてやると 心底喜んでくれんだぁ
但一给战士们说落语 我就打心眼里高兴
前線にはラジオもねぇし 娯楽に飢えきってるから 大歓迎してくれんだよ
前线没有收音机 也没有什么娱乐活动 大家都很捧场
俺ぁあの顔が大好きでよぉ
我太喜欢他们被逗乐的样子了
そんなことを今まで一遍も考えたことぁなかった
我从来没有考虑过这个问题
あのころのアタシは必死だった
当时我只一心想着拜师
そうしないと どこにも居場所なんてなかったから
毕竟若是失败 就没有地方会收留我了
いくら頑張っても男じゃ芸者になれないのにねぇ
再怎么努力 男人也当不了艺伎的
わかってんのかしらねぇあの子
这孩子到底明不明白呀
踊りすらだめんなっちゃったってねぇ
听说他以后都不能跳舞了
もうすぐどっかに弟子入りさせるとかって聞いたわよぉ
我听说他很快就会被送去别处做学徒了
あら 体よく追い出されるってわけか お気の毒様
哎哟 这是在变相赶人呢 真可怜
女と生まれりゃ幸せだったのにねぇ
如果生为女儿身就不用受这些罪了
うけたか まがたか こんちは
听「问」…重来 您好
おお 茹で卵 おめぇ持ってきたのか
什么「煮鸡」 你还带了煮鸡蛋啊
おじさん おいらうち褒めに来た
大伯 我是来夸您家新房子的
えっ ばあさん 与太郎がうち褒めてくれるとよぉ
老婆子 与太郎来给我们道喜啦
そんなこと考える余裕なんざなかった
我根本没有闲心考虑这个问题
アタシは落語をやらなけりゃあ 生きてゆかれなかったんだから
如果不说落语 我就没有活路了啊
ボーイさん この前の鹿芝居すっごくステキでしたわぁ
小哥 前段时间的鹿芝居演得实在太精彩了
アタシはただの学生ですよ お嬢さん方
我只是一介学生而已 美丽的小姐们
早く会いたくて来ちゃった
我想早点见到你 就直接过来了
あの子たち みんな菊さんのファン
那些女孩子都是你的戏迷吧
絶対そうよ ずーっとこっち見てるもの
肯定是 她们一直往这边看呢
菊比古さんの弁天様 とってもよかったわぁ
菊比谷 你演的弁天真是好极了
あんなにお芝居が上手だったなんて ちっとも知らなかった
我都不知道你这么会演戏
落語向いてないって自分でも言ってたし
之前你不也觉得自己不适合说落语吗
冗談よ ちょっとからかっただけ
我开玩笑的 逗逗你而已
でも あたしの言ったとおりだったでしょ 愛嬌あるわよ
不过 我没哄你吧 你真的很受观众欢迎
アタシもあんな客の反応初めてでねぇ
我也是第一次看到客人这么捧场
落語もあんなふうにやれたら
落语如果也有人捧场就好了
あたし 見に行くわぁ 次の寄席
你下次演出我还会去看的
心中相手って言ったって どの人も可哀そうで
虽说想找个人共赴黄泉 可是找谁都有些不忍心
あーら いたぁ 独り者の本屋の金蔵さん
我想起来了 开书店的金藏还是孤家寡人
なんでぇ また稽古かい 好きだねぇ
怎么又在练习 你还真刻苦
お前さんこそ毎晩バカみてぇに飲み歩いて よく飽きないね
你不也是每晚都喝得醉醺醺的 也不腻味
まあ 金さん よく来てくれたねぇ~嬉しいわぁ
哎呀 阿金 你都好久没来了 人家想死你了
おう いいねぇ 「品川心中」かい
这段不错 是「品川心中」吗
次の勉強会でかけようと思ってね
我想在下一场交流会上试试
鹿芝居やってみて よーくわかっただろ
演了一场鹿芝居 算是弄明白了吧
お前さんにはそういう色っぺぇのが向いてるって
你就适合演这些情色段子
まぁ 邪魔しねぇように先寝るわ
不打扰你了 我先睡了
だったら 張らねぇ噺をやりゃあいい
那咱就说些不费嗓子的段子
この人には全部お見通しだったってのかい
难道他早就看透了吗
アタシが鹿芝居でようやく掴んだものを とっくに
这场演出过后我才想通的事 原来他早就…
この人はいつだって ずっと先を行っている
他总是远远地走在别人的前面
本日はよろしくお願いいたしします
今天还请大家多多指教
「品川心中」やるんだって
听说你要演「品川心中」啊
何しろ たった百文出しゃ 嘘をつこうが盗みを働こうが
…毕竟只要区区百文钱 不管是骗人还是偷盗
世界中から善光寺へわーっと人が押しかけて
于是人们从四面八方涌向善光寺
一人残らず極楽へ行っちまう
最终一个不落 全都去了极乐世界
困ったのは地獄 来るもんが誰もいなくなっちまった
这下地府头疼了 根本没人下地狱啊
注:石川五右卫门是安土桃山时代一位十分有名的大盗。
地獄の釜の中で都々逸を歌って ぼーっとのぼしているところに
正泡在地狱的大锅里唱着都都逸 不知今夕是何夕
閻魔大王様からのお召しと来たもんだ
就受到了阎王爷的传唤
黒の三枚小袖に 素網を着まして
外套三层黑衣小袖 内里穿着网褂
朱鞘の大小を差し 重ね草鞋履き
腰挂大小两把朱漆剑鞘 草鞋叠穿在脚下
注:「月代」是指将前额至头顶的头发剃光,不剃头的都是落魄之人。注:「六方」,也作「六法」,是歌舞伎、净琉璃等演出时使用的一种强调勇猛的特殊步伐,\h\h\h\h\h\h\h\h\h行进时手大幅度向天地东西南北六个方向挥动。
月代を森のごとくに生やし
头顶的月代长得如同森林一般茂盛
六方を踏みながらのそりのそりと御前へ
迈着六方步 一步一挪地来到阎王面前
石川五右衛門 ただいま推参いたしてござる
在下石川五右卫门 前来谒见
これこれしかじかだが 血脈の印を盗み出せるのはその方以外になし
如此这般这般如此 只有你能偷出这血脉之印
やってのけたら 地獄の重役にしてやる
事成之后 地府定不会亏待于你
客が喜べば喜ぶほど 信さんも調子がよくなってゆく
观众越是兴奋 阿信的状态就越好
落語が嫌になるのは決まってこういう時だ
每到这种时候 我就更加讨厌落语
というわけで 久しぶりに娑婆に舞戻った五右衛門
就这样 五右卫门回到了久违的人间
善光寺昼間は人出が多すぎるってんで身を隠す
善光寺白天人太多 他便躲了起来
夜になって人気がなくなったところに現れ
等到夜深人静时才出来
アタシにゃ到底できない落語
我终究学不来这样的落语
さて 血脈の印はどこにあるのか探しておりましたら
只见他四处寻找血脉之印
中を改めると 墨くろぐろとまさしくお血脈の印
打开一看 黑漆漆的 正是血脉之印
まんまと首尾よく善光寺の奥殿へと忍び込み
我干脆利落地潜入善光寺的内殿
と五右衛門 額に血脈の印を押し付けたもんだから
只见那五右卫门将血脉之印按上自己的额头
そのまんますーっと自分が極楽へ行っちまった
直接咻的一下往生极乐了
アタシの落語は誰のため
我也不知道自己的落语为谁而说
「お血脈」というお笑いでした
这便是笑谈「血脉之印」
本日はいっぱいのお運び 御礼申し上げます
感谢在座这么多客人来捧场
品川の新宿に白木屋というお座敷がありまして
在品川的新宿 有家名为白木屋的酒楼
そこに板頭を務めるお染という花魁がおりました
那里有一位叫做阿染的头牌花魁
このお染も寄る年波には敵わない
随着阿染渐渐年老色衰
移り替えの着物を買ってくれる客もおらず
连换季的衣物都没有客人给她买了
こんな悔しい思いをするんなら
她不禁想到 与其终日郁郁寡欢
いっそ誰かと心中しようと
还不如找个人一起殉情的好
どの人選んでも可哀そうだしねえ
可是不管找谁 总有些不忍心
よく来てくれたね~ 嬉しいわぁ
你都好久没来了 人家想死你了
今夜はね 少しばっかり相談したいことがあんの
今天晚上 人家有些心事想跟你好好聊聊
どんな相談でも引き受けるぜ
什么事情都可以跟我商量
そう言ってくれんの 金さんだけ
只有阿金会对我这么好
いつもとは客の顔がまるっきり違う
观众的表情和平时完全不同
実はねあたし 死ぬことにしたの
其实啊 我已经不想活了
アタシの落語は誰のためでもねぇ
我说落语 并不是为了别人
ありがとう あんた本当にいい人ね
谢谢你 你真是个好人
あたしが死んだら お線香の一本も上げてちょうだいね
等我死了 你要记得给我上香哦
てめぇの居場所をこさえるため
为了得到一块容身之地
ここにいても大丈夫だと思うため
为了能安心地待在这里
そいじゃ今晩 今から一緒に死んでくれる?
择日不如撞日 今晚就陪我去死吧
あの世で一緒になりたいのよ
人家想与你在地下长相厮守啊
で 結局 明日の晩に死のうと決めて
最后 两人约定第二天晚上一同赴死
お染にしたら 金蔵に逃げられるわけにはいきませんから
阿染打定主意 决不能放过金藏
おかげで金蔵はもうふらっふらになりながら
金藏整个人被掏空 连路都走不稳
次の日 二人分の死装束と安い脇差しを買って
不过第二天还是出门买了两个人的寿衣和一把便宜小刀
世話んなった出入りの親分の家まで
他还跑到一位经常关照他的老大家里
最後の挨拶をしに行くことにしました
打算做最后的道别
まさか心中しますたぁ言えねぇし
总不能直说我要跟人殉情吧
困った金蔵が訳のわからないことを言ううちに
金藏心中苦恼 开始胡言乱语
親分はこりゃ何か怪しいと勘ぐり始めた
老大渐渐起了疑心
金蔵は慌てて肝心の脇差しを忘れて帰ってしまいました
金藏一时慌张 竟把最重要的小刀落在老大家里了
その足で金蔵はお染のところにやって来て
随后他径直来到阿染那里
もう勘定の心配もいらねぇってんで
心想着反正最后一顿也不用付钱
盛大に飲み食いをして そのまま酔っ払って眠っちまった
便自暴自弃地大吃大喝 最后烂醉如泥地睡了过去
鼻から大きなちょうちん出して
还吹了这么大一个鼻涕泡
こんなのと一緒に死ぬなんて あたしゃ情けないよ
我也是够惨的 竟然沦落到和这种人殉情
これ以上選んでもいられないものね
我也没法再挑三拣四了
起きて 約束忘れちゃった
快起来 你忘了我们约好了吗
あんた あたしと死んでくれないの
你不是答应了要跟我一起去死的吗
死ぬ? そやぁおめぇと一緒に俺は死ぬんだっけ
去死? 我说过要和你一起去死吗
お染は金蔵を叩き起こすと 用意していた剃刀で片をつけようとするが
阿染喊醒了金藏 拿出事先准备好的剃刀 打算就此了断
気の小さい金蔵 いざとなるとブルブル震えてどうにもならない
可是金藏胆子小 关键时刻却抖如筛糠 迟迟无法下手
じゃ前さん 一緒に死ぬというのは嘘だったんだね
说好了一起死 难道都是骗人的吗
い…いや そんな…滅相もない
不不 我怎么会骗你呢
それじゃ 裏の海に飛び込もうか
那我们到后头海边去投海吧
そりゃダメだよ 俺は泳げないもの
那可不行 我又不会游泳
あーら ちょうどいいじゃないのさ
哎呀 那不是正好吗
もうちょっと早く止めてくれりゃよかったのに
你要是早点来拦住我就好了
さて金蔵 品川の海は遠浅だったから助かったが
幸而品川一带的海不深 金藏保住了性命
若い衆とお染の話を桟橋の下で聞いて
可他在栈桥下听到了阿染和年轻人的对话
こんちくしょう あのアマ どうするか見てやがれ
可恶 那个臭婆娘 看我怎么收拾你
どうにか這い上がって 親分の家に向かった金蔵
金藏费尽周折爬上岸 便往老大家里赶
表からドンドンドンドンドン ドンドンドンドンドンと激しく戸を叩いた
吓得他在大门口不停地使劲敲门
親分宅ではガラッポンと勝負事の真っ最中
老大家里在玩骰子 正要开盅呢
いきなり戸口を叩かれたもんだから
突然听到这敲门声
すわ 手入れだと大慌て
大家都以为是巡捕来抓赌 惊慌失措
表を開けると手入れではなく
然而开门一看 来人却不是巡捕
金蔵が貝で切ったであろう 血だらけになって
只见金藏被贝壳割伤 满脸是血
なんだおめぇ 金蔵じゃねぇか
怎么回事 金藏你怎么来了
するってーと 一人ぴくりともしない者がいる
然而此时 却有一个人不为所动
いやー さすが てぇしたもんだ 先生
老师您真了不起 稳坐如钟啊
どうしたぃ 今日すごくよかったよ
怎么了 今天的表演特别精彩啊
次回「昭和元禄落語心中」第七話 どうぞご贔屓ご鞭撻の程
下集「昭和元禄落语心中」 第七话 还望诸位多多捧场