君の未来に祝福の灯りともす
为你的未来点亮祝福之灯
少しだけ大人の色に染まる指先
那微显成熟色彩的指尖
頬杖ついた君見つめてる視線の先に
而托着脸蛋的你将视线凝聚于
ねぇ 僕なんて今も「迷い」ばかりで
呐 如今我这人也是一味 「迷茫」
あの日贈った言葉今さら思い出す
那天对你说的话语到现在才想起
君の未来に祝福の灯りともす
为你的未来点亮祝福之灯
塔子さんと滋さんと俺の分
塔子阿姨和滋 叔叔和我的份
なんだ 今なにか妙な気配が
什么 刚才好像有奇怪的气息
もう店閉めんだけど 残っちゃってさ
要关店了 这个是剩下来的
飾るのか 枝ばっかりのつまらん絵だな
要摆出来吗 这种只有树枝的拙劣的画
そうか 結構きれいだと思うけどな
是吗 我倒觉得挺漂亮的
いっそ花でも咲いていたらよかったのに
如果能开花的话就好了
その翌朝も 枕元に花が落ちていた
第三天早晨也有花落在枕边
酔ってどっかからむしってきたんじゃないか 先生
该不会是你喝醉了从哪里摘来的吧 老师
失礼な 花などに興味がない
荒谬 小爷我对花没兴趣
もし妖怪なにかの仕業なら 早めに手を打たなければ
如果是妖怪的把戏 就不得不早点解决
ありがとう この大きさのが欲しかったの
谢谢 我就是想要这个大小的
この家に訪れる災いは 俺が退けるんだ
这个家的灾难 由我来抵挡
フェアリーの仕業かもしれんだろう
说不定是精灵的把戏
いないぞ そんな非科学的なもん
那种没科学根据的东西不会存在的吧
ほれほれ どの口が言い切れるか ほれ どの口だ
看看哪张嘴敢肯定 给我看看 是哪张嘴
私の名は張りに入るとは 不愉快なやつめ
竟然闯入我的领地 令人讨厌的家伙
花はあの人に捧げたのだ お前には関係ないことだ
花是为了献给那个人的 和你没关系
盗っ人 俺がなにを盗んだというんだ
小偷 我偷了你什么东西
生意気なやつめ 食ってやる そりゃ
真是傲慢的家伙 小爷吞了你
なんで どうして 珍しく用心棒っぽいことやったのに
为什喵 为什喵 我难得摆出保镖的样子
ここは先生と俺 二人しか
这里只有老师和我两个人而已
何を言う ちゃんといるではないか あの人だ
你在说什么 那个人不就在那嘛
そ そうか それに家の人も
是 是吗 家里的人也会…
そうだ この絵の中に住んでいるのだ
没错 他就住在这幅画里
返してもらうぞ これは私のものだ
我就拿回来了 这是我的东西
うっかり置き忘れたのを 人に拾われ 売られ
一不留神放在一边 被人捡去卖了
ついにはこんな見窄らしい家に
最终到了这么个穷酸的家里
違う お前こそ 妙なことしたんじゃないのか
没有 倒是你 没搞什么小动作吗
仕方がない 外れるまで通わせてもらう
没办法了 在能取下前我会天天来的
不気味なもん置いていくなよ おい
别把这可怕的东西留在这啊
八坂様が世話になっている礼だ
这个是作为你照顾八坂大人的谢礼
ありがたいけど 部屋で放すなよ
谢谢 但别在房间里放出来啊
花や蝶をみるのがとても好きだったよ
他最喜欢看花呀蝴蝶什么的
ずっと昔のこと 私は桜並木の上で花見をしていた
那是很久以前的事了 我在樱花树上赏花
満開の桜は私の気持ちを大きくさせた
盛开的樱花令我的心情很好
私が浮かれて 桜に隠れたまま 彼に話かけてみたんだ
我一时心血来潮 躲在樱花里 和他搭话
せっかくの桜よりも書物が大事か
比起难得的樱花 难道书比较重要吗
花よりも 文字を追うのか楽しいのか
花和文字相比 更喜欢文字吗
そして 貴方と話すも楽しそうだ
和你说话 也很快乐
体が弱いのだが 名家の跡取りで
虽然身体虚弱 但身为名门的继承人
自由になる時間がほどんとないのだと言った
几乎没有自由的时间
彼は私が妖だと気づきもせずに 通ってきては話をしてきた
他没发现我是个妖怪 常来找我说话
私は妖だと気づかれるのが怖くなった
我怕他发现我是个妖怪
だから 身を隠す桜のないない時期は あの並木へは行かなくなった
所以 在没有盛开可隐藏自己的樱花的时期 我就不会去那片樱林
私たちは花の季節にだけ語らう友となったんだ
我们就成了只在花期碰面的朋友
巳弥 私はいつか自由になれたら
巳弥 如果我哪天能获得自由
いろんな地の美しい草花を見て回れたら きっと素敵でしょう
如果能到处看看各种美丽的花草 一定很棒
巳弥 なぜだろう 貴方には聞いてもらいたいことがいっぱいあるんです
巳弥 不知为什么 我有很多话想跟你说
ある年 はたりと彼が 来なくなった
有一年 他没有来
どこを探せばいいのかも分からぬまま駆けずり回った
连上哪里找都不知道就到处奔波
そして ついに あの絵を見つけたのだ
然后 终于 找到了这幅画
聞けば 絵師として有名なあやかし描いたものだという
听说 是有名的妖怪画师画的
人の世が疎ましくなって 絵の中へ逃げ込んでしまったのだろう
可能开始讨厌人世 就逃到了画里去了吧
彼を慰めるため ともに旅をはじめたのだ
为了安慰他 开始和他一起旅行
いつの日か 彼の心が癒えたら
如果有一天他的心灵能得到治愈
きっと中から出てきてくれるだろう
一定会从画中出来
そしたら また彼と再び語らうのだ
然后 我可以和他在聊天
確かにこの絵は名のある妖怪が描いたものらしい
这幅画的确有可能是妖怪画师所画
冬の並木道とそこに立っていた八坂という男の姿が描かれただけのものだ
只不过画了冬天的树林和站在那里叫做八坂的男人的身影
どんなに待っても 男は出てくることなどあるまい
不管等多久 他都是不可能出来的
それでも毎日 巳弥は花を持って訪れた
就算如此 巳弥每天会带花来看探望他
こんなふうに 何気なく美しい風景を追って
就像这样 单纯追随着风景
巳弥はずっと 旅をしていたのだろうか
巳弥 一直这样到处旅行吧
春先に出回って 修行のために 吉凶を占ってまわる妖だ
在初春出现 为了修行而占卜吉凶的妖怪
お前様に不吉な影が絡みついております
你被不吉的影子所纠缠
お前様の屍から 木が生えているのが見えます
我能看到从你尸体正长出棵树
あ 待て 屍って どういう…
啊 等下 说的尸体是 什么意思…
どうしたの 一人で大声出してたみたいけど
怎么了 一个人在大叫
私は妖だと気づかれるのが怖くなった
我害怕被他发现 自己是妖怪
しかし 何だったんだろうな あの春地蔵の言葉は
可是 到底什么意思 那个春地藏的话
そうか 咳の原因が分かったぞ
对了 咳嗽的原因我知道了
この絵 お前の力を吸い取っていたと見える
我看到了这幅画在吸取的能量
枝を伸ばして さらに力を奪うつもりだ
它伸出树干肯定想夺取更多能量
たかが絵の分際で 私の獲物を奪おうとは許せん
区区一幅画 胆敢抢我的猎物 不可饶恕
だめだ 先生 この絵は巳弥の
不可以 老师 这幅画是巳弥的
阿呆夏目 一体何をやってる
笨蛋夏目 你到底在做什么
巳弥 私がいつか自由になるなら
巳弥 如果我哪天能自由行动了
でも 一人はきっと味気ない
但是 一个人肯定很无聊
そのときは一緒にいきませんか
到时候和我一起旅行吧
私が長く持ち歩いたため この絵も妖力を持ってしまったようだ
因为我长期带着他到处走 这幅画似乎也有了妖力
壁に根を張り もう外れまい
它在墙上扎根 已经取不下来了
このままでは お前の命も危うくなる
要是放着不管 你的生命会有危险
だから 私は妖力を使ってこの絵を焼いてしまおうと思う
所以 我想用妖力将这幅画烧了
だめだ 巳弥 大切な絵なんだろう
不行 巳弥 这幅画对你很重要吧
あの人は 八坂様はもうどこにもいないのではないのかと
那个人 八坂大人已经不在了
けれど この絵とともに旅した日々は
但是 和这幅画一起旅行的日子
あの人とともに会ったように楽しかった
就好像和那个人相遇一样很开心
雨の日も 風の日も ひとりではないのだと
不论刮风下雨 我都不觉得自己是孤身一人
一度だけでも 目を合わせて 話をしてみたかっただけなのだから
哪怕只有一次 好想和他面对面地聊天
もう少し外す方法を探してみよう
再找找有没有别的方法把它取下来
俺と巳弥は似てるんだよ 先生
其实我和巳弥很像 老师
大切な人に 本当のことを伝えるのを怖がって 悲しくて
害怕告诉珍视的人事实的真相 并因此而悲伤
この絵に描かれているのは間違いなく八坂様なんだ
这幅里所画的的确确是八坂大人
来ないと分かっている 冬の並木に
他明知巳弥不会来冬天的樱林
それでも 会いたくて 巳弥の姿を探している
即便如此 他很想巳弥 四处寻找她的身影
けれど 結局 何の策も講じられないまま 数日が過ぎた
但是 几天后 已然没有任何办法
塔子さんには見えないのが 救いだな
塔子阿姨看不见 真是万幸
もう 決めた この絵を焼くよ
我已经决定 烧了这幅画
でもその前に この絵を桜で満開してあげたい
但是在那之前 我想让这画上的樱花盛开
あの人とであったときのように
就像和那个人相遇时那样
目覚めると 伸びきった枝も根も 描き込んだ桜も
醒了以后 伸出的树枝 树根 还有画上的樱花
もうどこにも八坂様の姿はなかった
八坂大人的身影已经不在了
手を掛けると 絵は簡単に外れた
画就很容易被取下了
その日以来 巳弥は訪ねてこなかった
自那天以后 巳弥就不再来了
あの人の心が宿ったのかもしれないね
这幅画中可能寄存了他的心
この絵が私の力を吸い取って 枝を伸ばしたのは
这幅画之所以要吸取我的力量 伸出树枝
もう一度 君にあうために 花を咲かせたかったからかも
也是为了再一次能和你相见 想要让樱林开花吧
あの二人はまだ 満開の桜に埋まっているだろうか
那两个人是埋在盛开樱花的花丛里
それとも 絵から解放されて 二人仲良く 旅に出ただろうか
还是 从画里出来 两个和和睦睦地一起去旅行了呢
もう少しだけ 聞いていてほしい
能否耐心倾听我的心声
もう少しだけ わがままいいですか
能否再稍微包容我的任性
手にいれた途端に 消えてしまいそう
正当得到手之时仿佛又要消失
あなたがいる それだけでもう 世界が変わってしまう
只因有你在世界就仿佛焕然一新
モノトーンの景色がほら 鮮やかに映る
那单调的景色也犹如添上七色
いつの間にか 離れていた 手をつないで歩いてく
不觉间两人又再牵起手并肩同行
不思議な足跡を見た日から
自从看到不可思议的脚印的那天起
小さいごろ 同じようなことがあったよ
小时候 有过同样的事情
でも あの人が来たら ピタリと止んだ
但是 那个人来了之后 就平息了